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23

8月

2010

1時間だけ暗闇にトリップ。 By M-chan

アタシ、暗闇にトリップしてきたんです。

ダイアログ・イン・ザ・ダークという真っ暗闇のエンターテイメントです。

 

光が遮断された本当に真っ暗な空間を体験するんだ。

それを視覚障害者の方がアテンドしてくれるの。

視覚障害者の人たちは

「暗闇のエキスパート」だからね。

 

この暗闇は電気を消した部屋なんてもんじゃないんだよ。

時間がたって目が慣れてきてうっすら見えるってこともない、

本当の闇。。。。。

そこに入ったときアタシは、

一歩前に進むのさえ本当に怖かった。

 

で、その暗闇の中でいろんな感覚を体験するんだ。

 

コンクリート、土、砂利、「歩く」という行動。

木のにおい、土のにおい、食べ物のにおい、「嗅ぐ」とい行動。

ざらざら、つるつる、でこぼこ「触る」という行動。

風の音、虫の鳴き声、人の声、「聞く」という行動。

ごはん、お菓子、ジュース、「食べる」という行動。

 

日常で何度も体験してるはずのことなのに、

驚きの連続だった。

 

木ってこんな強い匂いがしたっけ?とか

コンクリートってこんなにザラザラだっけ?とか

風って音程があるんだな、とか

 

すごくびっくりしたし、新鮮な感覚だった。

こういう行動をいつもは「目で見る」という行動と一緒にやってる。

目が見えなければ、こんなに感覚が研ぎすまされるんだなって思ったよ。

 

そういえば人間って、いつも”視覚”を一番使ってる。

無意識に「目で見ること」に頼ってるんだなぁって思った。

 

 

もし、あなたがこんな暗闇の中にいたとしたら

頼るものはなに???

 

アタシが、一番頼りになったのは

「人の声」。

今回一緒に体験したのは、初めましての人も含め6人だったんやけど、みんなで

「今ここにいるよ」

「多分こっちに道がつながってるよ」

「ここ水があるよ」

って声を掛け合ってお互いの場所を確認しながら前に進んでいくの。

普段は人を覚える時って、見た目の特徴で記憶するでしょ?

今回は、声や、触ったときの肌の質感だけですぐに誰か分かるまでになった。それだけ意識して感じようとしている証拠。

こんなに短時間でお互いを助け合うチームが出来上がる。

これが初めましての人同士だからすごいよなぁ。

 

 

足の裏に伝わる感覚もいつもの何十倍もあった気がする。

聴覚も、だんだん距離感覚が正確につかめてくる。

においにも温度があるし、

聞こえる音にも色がある。

周りを感じる。

自分を感じる。

自分は居る。

アタシは居るんだ。

 

いつもこの感覚を忘れたくないなって思った体験だったよ。